君がくれた約束[続編]

「あのさ、土曜日時間が空きそうなんだけど、来れる?」


「うん」



どんな用事が入っていたとしても、シュウに会いたい。



「じゃあ、土曜日。いつもと同じね」


「分かった」


「じゃあ…」



えっ?もう切るの…?



「待って」


「…何?」


「元気だった?」


「うん、元気だったよ。ちょっと今忙しいから。土曜日話そ?」


「分かった」



シュウが電話を切るのを確認してから、私は電話を切る。


何も話さなくても、電話で繋がっていたい。

そしたら、シュウの傍に居る気分になれるのに……。


でも、シュウの声が久し振りに聞けた。


幸せ過ぎて涙が出そうになる……。


土曜日は何を話すんだろう?


別れ話……?


こんな時はネガティブな事しか思いつかない。


早く会いたいけど、会うのが怖いよ。


< 47 / 305 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop