君がくれた約束[続編]

これはシュウに対する裏切り?


気持ちが秀司に少しもなければ、裏切りではない?


心臓がドキドキして、なにがなんだか分からなくなる。


秀司は息を殺して、必死に泣くのを堪えているのが分かる。



シュウ、ごめん。


私、シュウ以外の男の人にドキドキしてる。


シュウに言えない時間を過ごしてる。



なにをしてるんだろう
私……。





結局、私も秀司も一睡もできなくて、そのまま夜を明かした。


なにもなくても、シュウに言えない一夜を過ごしたことを、いつか後悔する日がきませんように……。



少しウトウトし始めたとき、秀司の声が聞こえる。



「帰ろう」


「……うん」



私は起き上がり、服を着替えると、秀司と一緒に広島駅に向かう。


凄く気まずい空気が私と秀司の間に流れ、黙ったままの私に秀司が言う。



「お前、今日のことは絶対男に言うなよ?」


「……」


「なにもなくても、男は疑うからさ。って、女でも疑うよな。まぁ、なんかあったら言ってこいよ?」


「……うん」



新幹線に乗り滋賀に向かうまでの時間は、気が重くて仕方ない。


帰ったら、シュウに電話しないとね。



なんて言おう……。

< 80 / 305 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop