君がくれた約束[続編]
これはシュウに対する裏切り?
気持ちが秀司に少しもなければ、裏切りではない?
心臓がドキドキして、なにがなんだか分からなくなる。
秀司は息を殺して、必死に泣くのを堪えているのが分かる。
シュウ、ごめん。
私、シュウ以外の男の人にドキドキしてる。
シュウに言えない時間を過ごしてる。
なにをしてるんだろう
私……。
結局、私も秀司も一睡もできなくて、そのまま夜を明かした。
なにもなくても、シュウに言えない一夜を過ごしたことを、いつか後悔する日がきませんように……。
少しウトウトし始めたとき、秀司の声が聞こえる。
「帰ろう」
「……うん」
私は起き上がり、服を着替えると、秀司と一緒に広島駅に向かう。
凄く気まずい空気が私と秀司の間に流れ、黙ったままの私に秀司が言う。
「お前、今日のことは絶対男に言うなよ?」
「……」
「なにもなくても、男は疑うからさ。って、女でも疑うよな。まぁ、なんかあったら言ってこいよ?」
「……うん」
新幹線に乗り滋賀に向かうまでの時間は、気が重くて仕方ない。
帰ったら、シュウに電話しないとね。
なんて言おう……。