この恋を叶えてはいけない
 


「わー……懐かしいっ」


次の日の朝早く、あたしたちはすぐに目的の海へ向かった。

前回は泊まりだったけど、今回は急遽ということもあり、ペンションの予約は何も取ってない。
それに、日曜日はバイトも入ってるから、今日中に帰らないといけないということもあり、バタバタするけど日帰りで決行された。



目の前に広がるキラキラとした海。

太陽の光で輝き、あたしが見た、夜の海とはまたイメージが違った。


「でもさすがに、海水浴の人はいないんだね」
「もう泳ぐのは禁止だろ」
「そっか」


まだ暑さが残るとはいえ、9月終わり。

海にいるのは、サーフィンをしに来ている人くらいだった。



「確かこのあたりだっけ?駿に会ったのって」
「そー」


広い砂浜の中、記憶を頼りに一点で立ち止まった。


目を閉じて思い出す。

あの夜……。

 
< 146 / 326 >

この作品をシェア

pagetop