この恋を叶えてはいけない
 
触れるだけのキスは
目を開けて視線が交わると

再び重ねられ、深いものとなる。


どちらともない舌が絡み合って
海水のしょっぱさとともに甘さをもつ。




キスなんか、初めてじゃない。

それなのに、この感情は初めてのような気がした。







離れるのが嫌で
言葉なんか必要なくて


気が付けば、二人揃ってペンションへ。



一人で眠ると思っていたダブルベットに
彼と一緒になだれこむ。



海水でベトベトなのに、
それをシャワーで落とすほど余裕なんかなくて


まるでずっと離れていた半身が
自分のもとへ帰ってきたような気がした。

 
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