この恋を叶えてはいけない
パタンと閉められたドア。
ドアの向こう側で、階段を降りる音が聞こえ、次第にそれも闇に消えた。
訪れる静寂。
「…っ」
途端に熱い涙がジワリと浮かび、
溜まりきれない涙が一粒零れ落ちた。
溢れてくるのは想い。
だけど、お母さんを悲しませることはしたくない。
振り返った先には、幸せそうに眠るお母さんがいて
「ゆい、か………しゅん…」
と、愛おしそうにあたしたちの名を寝言で呼ぶ。
そう。
これでいいんだ。