君と巡る季節
え?と隼人が首を傾げる。


「あ、いや、なんでもないの」


私は思わずそう答えていた。

別に隼人に話をしたってなんでもないことなのに、今はそっと自分の胸の中だけに留めておきたいような気がしていた。

たった一瞬の出来事が、私の中に引っ掛かって宙ぶらりんに揺れている。

もうはっきりと思い出すことの出来ない彼の横顔と、綺麗な金色の髪の毛だけが指に刺さった棘みたいに、じんわりと微かな痛みを宿していた。
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