*スケッチブック* ~初めて知った恋の色~
は?


えと……それはどういう……こと?

わたしは、さっきからのエミコの言葉を上手く消化できずにいる。


そんなわたしにエミコは言葉を続けた。



「あたし……サトシと付き合っててん。1年の時」



え……?


その時、わたしの中で2年前の記憶が甦ってきた。

それは放課後の教室に残って、みんなで恋愛の話しをしていた時のこと。

わたしとアカネちゃんは好きな人はいなくて、マリちゃんは付き合いだしたばかりの彼氏の話をしてくれた。


そして、確かエミコは……エミコは……。


『バレー部の男の子に告白された』

と言っていた。


あれはひょっとして……サトシ君だったの?


そのことを尋ねると、エミコはコクンと頷いた。
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