俺様副社長に捕まりました。
本当は離れたくないと思っていても
感情だけを優先に物事を選択することが必ずしも幸せになるとは・・・・思えない。
ただこの状況にお互いが酔っているだけ

里沙さんや未来の助言に心を動かされたけど・・・どうしてもいろいろ考えてしまって
相手の胸に素直に飛び込めずにいた。
相手がもっと普通の人だったら・・・・・あのレンタル屋にいた、ただの水沢尊だったら

「私なんかといたらだめだよ。
私とのことはきっと一時の事・・・水沢さんには水沢さんに見合った人が
きっといるはずだから・・・・」

さよならって言いたかった。
だけど言えなかった。
だってこれは本音じゃないから・・・・
だけど私は素直に彼の胸に飛び込むことはできなかった。

無理に作った作り笑顔はひきつって
鼻がつんとした・・・きっと今の私はひどい顔をしてる。
このままここに留まっていると
きっと泣いてしまう・・だから・・・・
私は一礼してマンションの中に入ろうと踵と返した。
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