俺様副社長に捕まりました。
だが
水沢さんはそれ許してくれなかった。
「なんだよそれ・・・なんだよ俺に見合ったって・・・・
副社長だからってだけで金持ちで好きでもない女と
結婚すればいいって事か?それが俺の幸せ?・・・・冗談じゃねーよ。
結婚したい女の条件なんか一つなんだよ。自分が心底好きになった女
・・・・桃花…お前なんだよ!」

水沢さんの私をみるまっすぐな目にハッとした。
だけどそれでも・・・・私が家政婦だってことは変わりない。
うれしいのに・・・・素直になれない。
目にうっすらと涙が浮かんだと思うと一筋の涙が頬を濡らしていた。
私の涙に気づいた水沢さんの空いた手が私の流れる涙を拭った。
「規約違反の事は君だけの責任じゃない。なんで自分一人で抱え込むんだ?
自分がすべてを背負えば丸く収まるって思ったんだろうけど、残された俺の気持ちはどうなる?
俺じゃ頼りないから?」
「ちがう!」
「桃?」
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