俺様副社長に捕まりました。
どのくらいたっただろうガチャっと玄関のドアの開く音で私は急いで起き上がり
髪の毛と服の乱れを整えながら急いで玄関へと向かった。
「おかえりなさいませ」
勢いよく頭を下げ顔をあげるとそこには・・・・
水沢さんしかいなかった。
「あ・・あの・・・」
「なに?」
「お連れの方は・・・いついらっしゃるのですか?」
「お連れ?・・・・そんなのいないけど」
「え?!」
思わず大きな声が出てしまった。水沢さんも私の声に反応するかのように
少し怪訝な顔で私を見た。
「俺、そんなこと言ってないけど?」
「でもお食事を・・・・夕食は2人分の用意をして待ってて欲しいって連絡くれましたよね」
「確かに頼んだけど客を連れてくるなんて一言も言ってないよ」
・・・・うっ
確かにそうだけど・・・・だったら
「じゃあ・・・2人分ってなんですか?私に待つようにってなんですか?
わけわかんないんですけど」
水沢さんはスリッパを履くとちらりと私の顔を見て君の分だといってそのまま
リビングへ入っていった。

・・・・はい?
私の分?

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