俺様副社長に捕まりました。
「あの・・・夜の露天風呂・・いかがですか?」
自分が先に露天風呂を満喫しちゃったからなんだけど・・・だけど
「誘ってんの?」
「はい?」
相変わらずの無表情に私は眉間に皺が寄り添うになった。
「一緒に露天風呂に入りませんか?ってことかと思って」
「・・・・・・ちがいますから。でも本当に素敵ですよ。いまお風呂覗いたんですけど
竹林がいい感じにライトアップされてて・・・っていうか
是非入って欲しくて・・・綺麗だし仕事の疲れも取れると思って」
水沢さんはじっと私を見つめると・・・・フッとため息を付き頷いた。
「・・・・・わかった。ありがとう。少し仕事が残ってるからそれを片付けたら入るよ」
「え?仕事ですか?何か私に手伝えることがあれば」
疲れているのは御互い様だし、あんな美味しい料理と素敵なお風呂によばれてしまった
手前何か手伝えることがあればと思ったが
「特にないからいい、後は適当にやっててくれ・・・それと俺は和室で寝るから君は・・・・
ベッドルームを使ってくれ」
「え?・・・でも」
私が和室の方が・・・だって家政婦がお客より高い位置で寝るっていうのはなんとなく・・・
「嫌なら・・・同じ部屋でもいいけど」
口角を上げニヤリと笑う水沢さんの浴衣の襟がすこしだけはだけているのが
妙に色気があって顔がまたカ~~ッと赤くなった
「結構です。では・・・」
私は勢いよく頭を下げ回れ右をしてそそくさとベッドのある部屋へ入っていった。
背中から水沢さんの笑う声がきこえた。
完全におちょくられてない?私・・・

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