俺様副社長に捕まりました。
「あああああ!もう!」
・・・こんな一人で悶々としてもなんにも解決しない。
考えてみたら私が夕飯を作らない日に限ってあっちの水沢さんと遭遇していた。
だったら・・と時計を見ると
日付がちょうど変わった頃だった。
明日は夕飯いらないじゃん・・・
運がよけりゃ~明日ビデオを借りてくるかもしれない。
こうなったら直接聞くしかない。本当の事を・・・・
それで仕事も恋も全て失っても・・・・・


翌日、私は夕飯は作らなくていいという水沢さんを無視して
夕食を作って彼の帰りを待った。
本当は作るつもりはなかった。だけどなにかしていないと落ち着かなくて・・・・

私がいたらどんな顔をするのだろう・・・・
聞きたい気持ちと真実を知りたくない気持ちが交差して
全く落ち着かなかった。
時計を見るといつもレンタル屋で会うぐらいの時間になっていた。
もうすぐ帰ってくるかも・・・
そう思うと急に心拍数が上がる。
落ち着きなくリビングを行ったり来たりしていた。
でもなんて聞けばいいのだろう。
もしいつものスーツ姿で帰ってきたら・・・・
書斎のを覗いた事を言わなきゃいけない。
そしたら違反行為だとして契約解除になるのだろう・・・・
だけどもし・・・私は思っているようにもボサボサの頭の水沢さんだったら
それはもう聞かなくてもいいんだよね。
それが真実なのだから
でもそうなった場合。私はどうするんだろう・・・
自分がわからなくなってきた。
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