俺様副社長に捕まりました。
あの日もそんな感じだった。
まさか桃花とあの店で会うとは・・・・
そしてこの姿での初対面でいきなり『私も借りたいんです!今見ないと私・・・死んじゃうかも』
なんて言う女を初めて会った。
俺の周りに集まる女は俺のバックボーンが目当て、正直女なんて面倒だって思ってたんだけど
桃花は俺のことなんか眼中にというよりも
今にも泣き出しそうなにDVDを先に見せろといった。
拍子抜けしたよ。
しかも俺がラフな格好をしていてたからか全く俺に気づいていない。
だがなんとなくほっとけなかった。
仕事で嫌なことがあったのかそれともプライベートで・・・
だけどそんなことをいきなり聞き出すわけにもいかず、考えたのが
次に会う口実を作ることだった。

で、次に会った時に聞かされた真実に驚いた。内緒で社内恋愛していた
相手が別の女性と婚約。しかも俺のよく知っている人だった。
だけど俺が副社長だということに気づいていない桃花に何かアドバイスできる
事がなく・・・考えた末、次の移動で俺の秘書にしようと考えた。
だが・・・桃花の失恋の傷は俺が想像していたよりも深く
桃花は退職を選んだ。
俺にはそれを止める権利などなかったがどうしても気になって仕方が無かった。
皮肉にも桃花の退職で配置替えがあった。
俺は桃花の友達である相沢未来を秘書に迎えた。
いつレンタル屋で会えるかわからない桃花の事を相沢を通して知りたかったからだ。
< 68 / 185 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop