俺様副社長に捕まりました。
彼女と会うまでの俺は女なんて面倒くさいって思ってた。
俺の事何も知らないのに近づいて1~2回言葉を交わしただけで
好きだの付き合ってだの・・・・で断れば泣く。
泣かれるほど喋ったことなんかないのによくあんなに泣けるよ女って
パーティーなんてもっと酷かった。
歩けば視線を感じ、名前も知らない女が急に話しかけてくる。
面倒だからと軽くあしらえば誰かの力を借りて縁談話を持ちかけてくる。
だけど彼女は違った。はっきり言って他の女たちと真逆だった。
副社長の俺ではなく普段の・・素の俺を好きになってくれた。
彼女を大事にしたい・・・そう思ったのも初めてだ。

時計は10時56分・・・
桃花何やってんだ?
遅い朝食の準備?

俺は下着を拾い上げ着替えると彼女の名前を読んだ。
「もも?・・・桃花?・・・・お~い。桃花?」
返事がかえってこない。
俺は名前を呼ぶのをやめバスルームを覗いたがいない。
玄関に行くと彼女の靴は・・・・なかった。

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