金髪の不良君とクラス委員をやることになりました!!
「らしいね」
椿君はふっと笑うと、スタスタとこちらに歩みを進めてきた。
そして、あたしの横を通り過ぎようとした時、右手であたしの手のひらを掴んだ。
「えっ……?」
「如月さん、隙ありすぎ。俺、奪っちゃうかもよ?」
椿君はニコッと笑うと、あたしの手を離してヒラヒラと後ろ向きに手を振って歩き出した。
「あいつ……」
その背中を朝陽はジッと目で追い続けた。