ぺピン
マンションに入ってすぐそこにあった郵便ポストで京香の名前を確認すると、恭汰はそこへ向かった。

ピンポーン

チャイムを鳴らしたのと同時にドアが開いた。

出てきたのは、
「…えっ？」

恭汰は絶句をしてしまった。

ドアから顔を出しているのは、京香をミニチュアサイズにしたような小さな女の子だった。

（間違えたってことないよな？）

表札には上杉と、京香の名前が書いてあった。

じゃあ、この子は一体誰なんだろう？

恭汰がそう思った時、
「ママー、お外に誰かいるよー」

彼女が中へ向かって声をかけた。

パタパタと足音が聞こえたのと同時に、ドアが大きく開かれた。

「ああ、先輩」

Ｔシャツとジーンズと言うラフな格好にエプロンを身につけている京香だった。
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