ぺピン
「今日の帰りまでって…。

どこかに宛てでもあるのかな？」

恭汰はそう呟いた後、昼食をとることにしようと椅子から腰をあげた。

外に出ると、クーラーが効いていた室内とは対照的に蒸し暑かった。

今日は盛りそばにしようかと思いながら近くのそば屋へ向かっていた時、
「来週の火曜日か水曜日なら都合がいい？」

京香の声が聞こえた。

視線を向けると、コンビニの前の駐車場に京香がいた。

スマートフォンを持って誰かと話をしている。

「私の歓迎会をやろうって言う話が出ているらしいのよ。

行きたくないのは山々だけど、仕方がないじゃない。

こう言う時に参加しなきゃ、会社での人間関係が面倒なことになるんだから」

京香はやれやれと言うように息を吐いた。
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