小宮の隣・俺のモラル

大きくて冷たい手。
けど、甘い声で囁いてくる。

「由希…。これって、浮気に入る?」

「っつ!ば、バカか!男同士なんて…!!」


ーバサッ!ー


布団をはがし、俺の腕を押さえつけた。
やっぱり、男だから力は強い。

「由希…。嫌ならちゃんと抵抗しろよ。」

耳を甘噛みされたり、舐められている。

「ちょ…っ!本当に止めろ…くすぐったいっ!!」

「ん……ちゅっ……すぐによくなるから。」

頭の中は、よくわからなくなっていた。
この状況を考えても、思考がついていっていない。

それに、一番おかしいのは、小宮の唇を受け入れてしまってること。

「小宮ぁ…っ……そんなとこっ…触るなぁ…っ!」

「ん…っ……由希。ちゃんと感じて。俺の体温と唇…ちゅ……。」


頭がボーッとしてくる。
身体に力が入らない。


「も…止めてくれ……ふっ……んん…。」

「止めるわけないだろ……由希のここ…こんなになってるのに?」


自分自身でも驚くくらいだった。
男に愛撫されて、感じてしまったらしい。


「小宮が…っ……そういう変なことするから…っ……。」

恥ずかしさで顔を隠してしまう。

「可愛いー…。このままじゃ…辛いだろ?俺が…。」

はぁぁー?!!

「いい!やらなくていい!!大丈夫だ!トイレで自分で出来るから!」

変なことまで言ってしまう。

「ん…っ……由希。少し黙れよ。」


小宮の強い力でねじ伏せられてしまう。

オレだってもっと抵抗出来るはず…けど…。
なんで出来ないんだ…??
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