小宮の隣・俺のモラル

「これから、二次会は小宮の家でやりまーす!」

は?!聞いてねーし!

「小宮…いいのか?大丈夫?」
濱村は、コソッと耳打ちしてくる。

「濱村が来て、皆を制御してくれるならいいよ?」

「……わかった。」

男女あわせ6人が俺の家になだれ込む。

濱村は、ビールの空き缶片付けやら、酔いつぶれた奴の介抱やら、皆が嫌がることをしてくれている。
皆好き勝手やって、王様ゲームとか言ってる奴もいる…。

濱村は、皆が終電で帰れるようにしてくれた。

でも……

「…俺の終電ない…。」

「はぁー?!本当かよ…。んじゃ俺の家で良かったら泊まっていけよ。」

自分のこと忘れるって……
どこまでいい奴なんだよ…濱村は…。

静まり返った部屋は、さっきまで荒れていたこともわからないくらい、片づいている。
皆、濱村のお陰だ。

「色々ありがとうな。飲み直すか!濱村あんまり飲めなかったろ?」

「んー。ありがとう。」

2人でビールを空けていく。
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