小宮の隣・俺のモラル
それに重い。

「いって…。」

「…つーー…雑誌踏んで滑った…。」

薄目を開けると、小宮の顔が俺の目の前にある。

「小宮。早くどけ!重い…。」

「……………。」

「小宮?どうした?どっかぶつけたか?」

突然黙るので驚いてしまい、顔を覗き込んだ。

「顔見るなよ!」

小宮は、必死に顔を背ける。

「な、なんでだよ…。」

小宮をどかそうとして、膝を立てる。

「……今退くから…。」

弱々しい声で言う小宮が心配になる。

「おい…本当に大丈夫か?」

小宮の髪の毛が俺の横顔に触れる。
微かに煙草の香りがした。
端から見ると、俺が小宮に押し倒されているように見えるだろう。

「…由希……動けない。」

「は?…ほらっ…。」
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