サイコーに幸せなお姫様。


その日は俺からテルヨをアパートに呼び出した。



そして協力してくれるなおと一緒に帰宅。駐車場に車を停めてエンジンを切った時になおから一言。



「ここまで来てあれですけど…マジでやるんですかぁ?」



「巻き込んでごめん。きちんとフォローするからさっきの打ち合わせ通りにお願いね。」



いつもサバサバしているなおもさすがに落ち着かない。



普通わざと修羅場をつくるなんてまずあり得ないことだもんな。



「お帰りなさい…て。あれ?なおさん!お久しぶりです!」



「…こんばんは…」




さっきの打ち合わせ通りに深刻そうに暗いトーンで挨拶するなお。



妙な空気を悟ったのかテルヨの顔からも笑顔が消える。



とりあえずソファーに腰掛けて三人は長い沈黙…。



なんかドキドキしてきた。いくら気持ちを確かめるとはいえ嘘をつくことには変わらないわけであって…



なおはそんなことするの嫌いそうなのによく協力してくれたなーなんて思っている時だった。



いつまでも本題を切り出さない俺にしびれを切らしたのかなおが口を開いた。



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