サイコーに幸せなお姫様。
「テルヨさん!ごめんなさいっ!!私、瀬名さんとこの間…ホテルに入っちゃいましたっ!!」
「ええ!?」
うわー!!なお…ダイレクトすぎるからぁ!!
「私、旦那と喧嘩してむしゃくしゃして…瀬名さんに相談してたらなんか寂しくなって…私から誘ってしまいました…ごめんなさい…」
いやいや!打ち合わせでは俺がなおを誘ったことになっていたのにかなり台本を変えちゃって何も言えなくなる俺。
恐る恐るテルヨの反応を待つ…。最初は目を丸くしてビックリした表情がどんどん悲しい表情に変わっていって…
「ホ…ホテルって…体の関係も?…あったの?」
「…はい。言い訳しません。ごめんなさい。」
その言葉を聞いて呆然とするテルヨ…また一時の沈黙の後…。
「気持ちはないんだよね?二人とも…」
「…はい。私は喧嘩しても旦那しかいないし…瀬名さんは先輩で恋愛感情は一切ないです。」
「………そっか。瀬名さんも同じ?」
「うん…」
相変わらず穏やかな口調。なんで…動揺はしていても全く感情的にならないんだよ?
一番最悪な結末が…
俺の頭の中ではもうできあがっていた。