サイコーに幸せなお姫様。



その不安は的中してしまう。なおは少し出血して入院することになった。



病院のベットの上で横になってため息をつく姫。



「トイレ以外動いちゃダメだって。絶対安静ってやつかぁ」


「なおの体のためだから仕方ないよ。何か雑誌買ってこようか?」



姫は顔を横にふって微笑んだ。



「いらない。大丈夫」



何が大丈夫だよ?



本当は怖いくせに。
きついくせに。



俺はベットに座ってなおにかけられた布団を上に持ち上げてなおの左足に触れる。



「ツッチー?何してんの?」


「あみちゃんから聞いた。妊娠中は足がむくむからマッサージしてあげたらいいよって……まじでむくんでるじゃん」



なおの細いふくらはぎを両手でマッサージしてあげる。



姫は何も言わないからさ。何か俺でもできることがないか本を読んだりあみちゃんに聞いていたんだ。




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