サイコーに幸せなお姫様。
陽と美姫は俺となおの顔を交互に見合わせる。
だけど何故かなおのほうに目線は釘付けだ。
気付いたらなおの手にはおやつのビスケット。小さな袋をちらつかせていた。
「ママァ!」
「ママしゅきぃー♪」
「ええ?!物につられるなよっ!!」
本気でその場で倒れこんでしまった俺。
どんだけ分かりやすいんだよ…うちの子は。
(※確実にあなたの血はひいています…)
「なお!ずるいぞ!!おやつでつるなんて!!」
「関係ないもんね?はいっ!これは心ちゃんに。渡して。」
そう言ってビスケットの袋を手渡してくる姫。
納得いかねぇ!!
イライラしながら心ちゃんにおやつを渡す俺。