サイコーに幸せなお姫様。
「少し遅くなったけど昼ご飯どうする?」
「あ、軽く食べて夜はきちんとした店行こうか?」
あまりにゲームに白熱しすぎて時間はとっくにランチタイムなんてすぎちゃってた。
ゲーセンを出るときにふと気付いた。
私……普通にツッチーの手を自分から繋いでいた。
「……すごい」
「ん?何か言った?」
「なんでもない!あ、あのカフェは?ベーグルおいしいよ」
「ベーグル?い……犬っ?!犬がうまいの?!」
………………………。
「犬はビーグルでしょ?バカ!」
天然バカだ。
一一本当に。
私の彼氏は一緒にいて飽きない。突っ込むのはめんどくさいけどマジで受ける。
軽く昼食を済ませた後。次にツッチーがチョイスした場所は……
「悪いけど私めちゃスコアいいよ?また負けて悔しい思いしても知らないよ?」
「いーや!ボーリングはマジでストライクとスペアしか俺は取ったことないから絶対負けないっ!!」
いや、だから私もよっぽど体調が悪くない限り、ほぼストライクしか取らないんだけど。
でも本人ヤル気だから付き合うか。
もちろん手加減なんかしないけどね。