サイコーに幸せなお姫様。
「ったく!マジで男ってバカだよね?」
「あー。あの制服ガラが悪いので有名な捺北高じゃん!なお……こっち側歩いて」
ツッチーは私からその集団を横切るときに離そうとしたけど私はその手はするりと交わす。
集団の男の中に入っていってからまれている男の子の手を握る私。
「な……なお!」
ツッチーは完全に固まってしまっていたけどほっとけないじゃん。
「行こうか?」
「は?何お前?こいつの彼女?」
よく分からないけどリーダーらしき男が話し掛けてきた。
「ううん。ただの通りすがり。何か問題でもあった?」
「関係ねーし?女はうせろよ!」
「なお!」
ツッチーもたまらず私のもとへ入ってきた。
「正当な理由がない限り、あんた達がしていることは法にふれるよ?大勢でよってたかって男らしくないな!」
「は?こいつが俺のこと見てきたんだよ!むかついたから呼び出しただけ!悪いかよ?」
「目が合ったってことはあんたも見てたってことでしょ?たったそれだけでイライラしてんじゃないよ!」
「なお……マジで人数多いからさすがに俺も手におえないから走ろう?」
ツッチーは耳打ちしてきたけど私は納得できない。