サイコーに幸せなお姫様。
「分かった!私とあんたの考えがどっちが正しいか聞きに行こうよ?」
「は?どこに?」
「私のお父さん!警察官なんだよ。すぐそこの交番勤務だから呼んでくるから待ってて」
「そんなデタラメ……」
半信半疑で信じようとしないこの男に携帯を取り出して写メを見せてやった。
警察の制服を着たうちのお父さんと私の写真。
それを見た瞬間、顔色が変わる。本当に情けない奴ら。
「今回は見逃すけどこの先似たようなことしたら許さないから?この子にもからんだり待ち伏せしたら徹底的に追い詰めてやるから覚悟しておきなよ」
そこまで釘をさすとぶつぶつ言いながらも私たちのもとから去っていった。
「あ……ありがとうございました!」
「どういたしまして。またからまれたら知り合いに警察関係か弁護士関係がいるって言いなよ。殴られることはないからさ!」
なんだか好青年な男の子。私のアドバイスに頷いて何度もお礼を言って帰っていった。
そして隣にいる私の彼氏、ツッチーはというと。
「お前、危ねーことするなよ!相手が女でも容赦しない奴らだったらどうするんだよ?」