引き金を引いたのは
第4話 本命の彼
「おはようございまーす」

学校の帰り、バイト先に直行する。

「おはようございます」

「おはよう、はっしー」

私のバイト先はカジュアルな服屋さん。

店長はじめ、従業員さんたちはみんなフランクでいい人。


「カイくん、お疲れさま」

「あ、はっしー、おはよー」

休憩室へ向かう途中、品出し中の石田快に声をかけた。

「今日ラストまで?」

「ううん、オレ今日一時間早く上がるんだー」

「まじか、うらやましー」

「だってはっしーより1時間早く入ってんだからね」

「まー、確かにー」

そんな話をしながら、私は着替えに休憩室へ入った。




カイくんはいっこ下の大学3年生。

割と、頭のいい大学だそうだ。

癒し系の笑顔のくせに、誰にでもすぐ敬語をやめちゃうっていうちょっと恐ろしい子。


今の私の好きな人。
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