隣の席の苦手なキミと




「へ、私たちは友達……なのかな…」



友達、と言えるのだろうか。




チラリと会津くんを見ると目が合う。




「……友達なんかじゃねぇよ。」




会津くんはそう冷たく言い放って自分の席に戻っていった。



友達じゃ、ないか……。



私だけだったのかな。そう思ってたのは。


そう思うと、なんだか寂しい。



「ね、南ちゃん。私たちは友達…だよね?」



会津くん、私のこと嫌いなのかな。でもさっき嫌いじゃないって……



あ、でも会津くんは優しいからそう言ってくれただけかもしれない。


< 108 / 300 >

この作品をシェア

pagetop