隣の席の苦手なキミと




「白崎、眠そうだな。まだ眠気取れない?」



会津くんにそう聞かれ、コクリと頷く。




「ん…眠いの……」



私がそう言うと会津くんは私の手をつかんだ。



ドキン、と驚いてしまう。




「ここ、段差あるから気をつけて。」




ボーッとしてる私のためにそう言ってくれる会津くん。




優しいなぁ。はぐれないように手を繋いでくれて、わざわざ声かけまでしてくれて。




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