隣の席の苦手なキミと




何を言われるのだろうか。ギュッと目を瞑ると会津くんの手が私の髪に触れた。




「ずっと気になってたんだけど…」



そう言って会津くんは私の後ろの髪まで手を滑らせる。




「ここ、はねてる。」




クスリと笑ってそういう会津くん。




「へっ…?」




最初は何を言われたのか意味がわからなかったけど、




「ひ、か、鏡…っ!」



意味がわかると恥ずかしくなり、トイレに駆け込む。




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