隣の席の苦手なキミと




「ありがと。じゃ、よろしくね。」




南ちゃんはそう言って私の方に戻ってきた。



「頑張ってね。」




ニコリと笑ってそういう南ちゃん。




「が、頑張ってね、じゃないよっ!南ちゃん、今日用事ーーっ」




南ちゃんに口を押さえられる。




「バカ、会津くんに聞こえちゃうでしょ。」



南ちゃんにそう言われ、慌てて口を閉じる。




「…まだ、告白なんてしなくていいけど、アピールは必要でしょ。頑張るのよ。」



南ちゃんはそう言って自分の席に着いたのだった。




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