隣の席の苦手なキミと




「…おまえのことだからどうせ昨日のことで悪いな、とか思ってんだろうけど、

好きな女くらい守らせろよ。守りてぇんだよ。俺は。」




真剣な瞳で見つめられ、ドキドキしてしまう。




「あ、りがと……」



俯きながらそう言うと会津くんも靴を履いた。



「ということで、帰るか。」



「うん……っ!」




校門を出て、帰り道を歩いてても、加藤さんたちはこない。



「あれ…加藤さんたち……」



ボソリと私がそう言うと会津くんはなぜか私から目線をそらす。



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