隣の席の苦手なキミと




帰り道。



「今日はありがとな。」



会津くんにお礼を言われる。




「ううんっ!楽しかった!こっちこそありがとう。だけど、奈々ちゃんの前であんなことはーー」



私がそう言うと会津くんは笑った。



「そうだな、悪りぃ。でも、お前が可愛すぎるのが悪いんだぞ?」



ニコリと微笑まれ、何も言えなくなってしまう。



だって…可愛いって……!



「じゃあな、また明日。」



会津くんはそう言って私の唇にキスを落としてから帰っていった。




「っ……」



私の赤い顔はしばらく冷めそうになかったのだった。



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