隣の席の苦手なキミと




「ーー優香。」



すると、会津くんが後ろから抱きついてきた。



「きゃ、な、どうしたの…?」



私がそう言うとギューっと強く抱きしめられる。



「んー…俺もう我慢しないことにした。で、今触れたいって思ったから抱きしめた。それだけ。」




私の耳元でそう言う会津くん。




「そ、そっか…」



みんなの視線が痛いけど、会津くんの温かいぬくもりに身を預けてしまう。



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