隣の席の苦手なキミと
お昼休み。
「本当、ムカつくよね!優香のこと何にも知らないくせにあんなこと言ったりして!」
会津くんが近くにいないため、怒りを爆発させる南ちゃん。
「み、南ちゃん、落ち着いて?会津くんは間違ったこと言ってないよ?」
私がそう言うと南ちゃんはふっと微笑んだ。
「本当、優香は人が良すぎ。この優香をアイツにも知ってほしいわ。」
南ちゃんが私の頭を撫でていると、
「堀川、委員会だぞ、今日。」
南ちゃんと同じ委員会の男子が呼びに来た。
「あ、忘れてた。優香、じゃあね!」
南ちゃんはそう言って教室を出て行った。
それと同時に教室に入ってきて私の隣に座る会津くん。