花野心と堕天使さんとカイブツ男子たちと
花野 心とGWと殺人鬼と
4月が終わり、5月になる。







5月といえば、GWがあるわけで、









皆浮かれているだろう。











でも、私は








「ねぇ、心ちゃん心ちゃん!!GWには水族館行こうか?遊園地もいいよね!!」






「うるさいこのクソ堕天使がーっ!!!!!」





私はそう叫んでルシュフを殴り飛ばした。












そう、私は、家に親がいない。部活もしてない。どこか行く予定も無い。









つまり、GW中ずっとコイツといなければならないのだ。















もう、最悪だ。誰か何か誘って・・・










ピリリリ・・・ピリリリ・・・










ん、メールか。おそらく茜か・・・








「あ、奏じゃん。」







「ん、心ちゃん。GWには僕との予定があるで・・・むぐっ!!」




いろいろうるさいので、ルシュフの口を塞いでやる。








えっと・・・




『いま俺の家に花野の母さんが来てる。早く来て!!』








・・・







「ん、心ちゃん、どうした・・・」



「いい!!ルシュフ!!絶対私の部屋から出るなよ!!出たら・・・分かってるな?」



ふふ、全く全く自慢じゃないけど、こう見えて私は元、不良。




元不良の睨みは堕天使に随分効いたらしく、




「ひ・・・ひぃ・・・!!」




というルシュフ。女に脅されてこれって、男としてどうなのか。










「じゃあ、ちょっと奏のとこ行ってくるー」



「い・・・イッテラッハイ・・・」







この様子なしばらくは大人しいだろう。
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