イケメン同期に素顔を見抜かれました
そして業務終了後。
指定された場所まで行くと、
「芽衣~、お疲れ~」
ヒラヒラと手を振る紗希の姿が見えた。
「お疲れ」
笑顔を返し、席に着く。
紗希は、高校時代からの友人。
運悪く、クラスに同じ中学出身者が誰ひとりもいなくて正直不安でいっぱいだった私に話しかけてくれたのが彼女だった。
「芽衣って何だかんだでお姉さんのこと好きだよねぇ。見た目と性格正反対だし」
入学式から1週間足らずで、私のことを理解してしまった家族以外の最初の人物。
それが、紗希。
そんな紗希には、私も心を許して色々な相談をしてきた。
だからこそ、私の心境をくみ取ることができたようで。
「芽衣、悩んでる?」
開口一番、サラリと言われてしまった。
「紗希にはやっぱりお見通しかぁ」
相変わらずの千里眼に感心しながら、私はこの間のビアガーデンからの有村への感情や、有村に付き合っている彼女がいることなどを話した。
「芽衣の事ちゃんとわかってくれてる貴重な人材なのに。ね、ホントにまだ彼女と続いてるの?」
私の話を聞いた後の紗希は、私の予想通りの反応を示した。
「待ち受け見た時が4月だったし。多分続いてるんじゃない?」
「でも、芽衣は3か月続いたことないじゃん」
「それは、向こうに押されて付き合ってはみたけど無理だったっていうだけだし」
思わず言葉に詰まる。
今まで、恋多き人生とまではいかないけれど、男の人とデートしたりお付き合い、という形を取ったことはあった。
でも、本当の自分を見せることのないまま、長続きすることがなかった。