それでも愛してる。




「久しぶりに帰って来たみたい。」


太陽の表情が明るくなる。


「お帰り。太陽。」


「お帰りなさい。」


私と川田は太陽の前に立ち
ニッコリ笑ってみせた。


「た、だいま…!!!」


涙混じりのその声は
小さくホームの風に消えた。



「今日は帰ろう。明日から
学校に行こう。」


川田はそう言って帰っていった。


「川田って風のような人だよね。」


突然現れて
突然助けてくれて
突然いなくなる。


なんでも突然で
風のような人だ。


「龍人いいやつでしょ?
仲いいなんて知らなかったよ。」


「うん、あ。友達できたの。
華と恵。」


よかったなって本気で
喜んでくれる。


まるで自分の事のように。


「太陽のおかげ。」


歩き出す2人。

また並べるなんて夢みたい。


ありがとう。
戻ってきてくれて。





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