それでも愛してる。

思い出した想い ー愛菜ー





それから一週間がたった今日。


ついに愛子さんの引越しする日になった。


「愛菜が帰ってくるまでいるからね。」


家を出る時にそう言ってくれた
愛子さんのお腹は少しだけ
膨らんできていて


最近体調もそんなに良くなさそうだ。



「無理しないでね、行ってきます。」


マンションを出てすぐの交差点に
華と恵がいた。


「おはよう愛菜!!」


手を振る二人にかけ寄る。


「ごめんね、待たせて。」


大丈夫。と歩き出す。

あれから華と恵とは
どんどん仲良くなっていった。


毎朝愛子さんに習いながら
髪の毛やメイクをして
今じゃ1人で出来るようになっていた。

毎日本当に楽しくて
時間があっと言う間に過ぎてった。


「でね、昨日パンケーキ食べ過ぎて
お腹痛くて。」


こんなに笑えるんだ。


「どうしたの?」


恵が私の顔をのぞき込む。


「え、いや。こんな日が
来るとは本当に今でも不思議で。」


「愛菜って面白いよね。」





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