Destiny
「遅れ……r」

――バタンッ!

急いで電車に乗り込んだせいで
美しく華麗にコケました……

「ったぁ……」

ほらね、周りにクスクス笑われてる……


「チッ、こんなとこで寝てんじゃねーよ
邪魔なんだけど」

イラッ、寝てるわけじゃないですよ!
今から立ちますよ……って
この声どこかで聞き覚えが……


「あーーーーっ!」

気が付くと勝手に声が出ていた


「んだよ!うるっせーな!」

その男はまだ私が誰か気付いていないようだった

「タクヤだよね!?」

間違いない!
タクヤだよ!

「は!?ユーカ!?」

「そう!思い出してくれた!?」

おおー!タクヤだぁ!
ほんと久しぶりだ!

「なんか!綺麗になったな」

こんな事をサラッと言ってしまうこの人は
草川タクヤ
私の昔からの幼なじみで
よく遊んでたんだけど
私が引っ越したときに離れ離れになったんだよね
でも、私の幼なじみってもう一人いたんだよね……!

「ユーキもここにいるの?」

そう!村田ユーキ
幼なじみかつ、私の初恋の人?
的な感じの人

「いるけど……見たいの?」


何この意味深な言い方……
でも!会いたい!

「うん!久しぶりに三人で集まりたい!」

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