【完】GAME OVER



私の提案に、パパは小さく微笑んだ。



「3人で出掛けるか」



「え、でも……っ」



「大丈夫だ。

識音も明日になればいつも通り笑ってるから」



でも……ママはパパとゆっくりしたいよね?



「邪魔に、ならない?」



「なんで娘が邪魔になるんだよ」



向かい合って座るパパが腕をのばして、ふわりとわたしの頭を撫でる。




「千夜」



優しい声で、パパが私の名前を紡ぐ。



千年先も、夜は来て、そしていつか朝になる。



たとえ、その場が千年の間でどれだけ変わっていたとしても。



──だから。



「お前も、色々悩んでるって顔してるからな」



簡単に何かをあきらめたりしなくていい。



千夜っていう名前には、そういう意味を込めたんだって、いつかパパとママが教えてくれた。



夜よりも朝の方が意味的には合うけれど、ママもパパも夜の方が自分たちらしいって。



< 130 / 271 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop