【完】GAME OVER
私の提案に、パパは小さく微笑んだ。
「3人で出掛けるか」
「え、でも……っ」
「大丈夫だ。
識音も明日になればいつも通り笑ってるから」
でも……ママはパパとゆっくりしたいよね?
「邪魔に、ならない?」
「なんで娘が邪魔になるんだよ」
向かい合って座るパパが腕をのばして、ふわりとわたしの頭を撫でる。
「千夜」
優しい声で、パパが私の名前を紡ぐ。
千年先も、夜は来て、そしていつか朝になる。
たとえ、その場が千年の間でどれだけ変わっていたとしても。
──だから。
「お前も、色々悩んでるって顔してるからな」
簡単に何かをあきらめたりしなくていい。
千夜っていう名前には、そういう意味を込めたんだって、いつかパパとママが教えてくれた。
夜よりも朝の方が意味的には合うけれど、ママもパパも夜の方が自分たちらしいって。