【完】GAME OVER



「……あのね、パパ」



「ん?」



「明日、楽しみにしてるね」



私の言葉に、パパは「ああ」と返事してくれた。



頭から離れる手がなんだか名残惜しく感じたから、きっとママもいつもこんな風に思ってるんだろうな。



「パパは、ママのどこが好きなの?」



「突然だな」



「気になったんだもん」



パパは困ったように笑って、それからゆっくりと口を開いた。




「無意識に触れたくなったからじゃないか?」



え?



……んん?あの、もしかして。



パパって実は若い頃プレイボーイだったりしたんですか!?いまの言い方なんか怪しくないですか!?



なんて、思っていたら。



「そういう意味じゃなくてな。

無意識に触れたいって思うってことは、自分が本能的にその相手を求めてるってことだろ。それが識音だったってことだ」



あ、なるほど……。



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