ひまつぶしの恋、ろくでなしの愛
それにしたって………。


この私が、あの浮気性のろくでなし男と付き合う?



ーーーありえないわ!



今さらながらにむかむかと腹が立ってくる。




私は、恋なんてゲームみたいなものとは思っているけど、

浮気するような男なんて、真っ平ごめんなのよ。



だって、もし万が一、私ほどの女と付き合っているのに、他の女に手を出したりしたら、そんなの傲慢で無礼にもほどがるじゃない。


考えただけでハラワタが煮えくり返るわ。


許せない。



あんな惚れっぽい男、まったく私の趣味じゃないわ。




「………でも、仕方がないわよね」




これも仕事だ。



なんにせよ、あの問題児作家の朝比奈光太を上手くおだてて、機嫌をとって、

とにかく新作を書いてもらわなければならないのだ。




こうなったら、もう、乗りかかった舟。



いつものゲームと同じように、

なんとしてでも、朝比奈光太を本気で私に惚れさせてやろうじゃないの!



この私が、恋のゲームに負けるなんて、あってはならないことなのよ。




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