鬼姫マラントデイズ
妖狐たちの元へと戻ると、その時にはもう術の準備はできてたようで。



すぐに黄色い綺麗な光が、彼女ら数人を包んだ




「……みなさん本当にありがとう。

金鞠、また、ね………」



「おか、あさん…ゔぅ、ぁ、あたじ、ぜっだいに…

おがあざんを、守れるぐらいにぃ…づよく、なるがらね…!


またね……!」





…母娘の別れ。



その『またね』が本当の意味を持つようになりますように、と。




私は心の中で…かたく願った。







__すぐに光と妖狐たちは消え、


静かな森には



金鞠の泣き声と


木々が風に揺れる音だけが、残っていた…






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