不器用な俺の恋
佐藤と浩一が飯から帰ってきた

佐「七瀬、野球部の先輩に殴られたって!
喧嘩してた、先輩の彼女を庇ったんだ
俺の彼女の友達で、助けてって頼んだみたいで……」

浩「なのに殴られた七瀬が怒られて、
反省文らしい!
たぶん、あの〝よし!〟の奴?」

佐「野球部の為に、先輩を逃がしてくれたっていうし…」

浩「保健委員の古田に聞いたら、病院にはいかないって、言い張ったらしい」

松「スポーツ高で、暴力沙汰はヤバイからって、男前だな!」

浩「すげぇ根性だよな」



俺は、真相を聞いて益々結が好きになった

自分勝手に喧嘩ばかりしてた俺…

相手を…誰かを案じることなんてなかった

結を尊敬した!マジで!!


5限

やっぱり……帰ったのか

結は、戻ってこなかった


HR(本日5限で終わりっす)


佐山が言った

「今日の事だが……
七瀬は、何があったか言わない!
俺は、それが正しい判断でないと思っている!
傷つけた相手にも、謝るチャンスがなくなる!
もしかしたら、今度は違う誰かが、同じ目に合うかもしれない!
罪を庇うことは、優しさじゃない!
皆も、正しい判断が何か考えてくれ!
責任ある行動をしような!以上!!」


佐山は、大人だ…


俺は、手放しに結を尊敬したけど、その先も考えていた










結のお試しは、ゴタゴタに終わった
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