不器用な俺の恋
何が悲しいって、クリスマスイヴに

佐山と学校まで歩いて帰っている

このフラれた男2人の図



「森田ー。お前、諦めるなよ!」

「は?」

「俺は、諦めねぇから!」

「教師の発言かよ?」

「なんだ?俺は、皆を愛している!お前もな!」


俺の頭をぐしゃぐしゃする佐山


「気持ちわりぃーー!!」

ちょっと大げさに逃げた


「あはははは! それにしても!
七瀬のあんな反応見れるとはなぁー」


急に笑い出し、そんなこと言った

俺がわからないと首を傾げると


「森田が、七瀬を好きなのは、バレバレだったけど……
七瀬があんな乙女になるとは…クククッ」

「いつもと同じだろ?」

「へぇー森田の前では、いつも乙女なんだな?」


あっという間に、学校に到着!


「じゃあな!!森田!!」

「じゃあな!!佐山!!」


佐山は、先生というより

クラスメイトだ

佐山先生と呼ぶのは、他のクラスの生徒くらいだ



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