叶う。 Chapter2





だけれどもうあまり思考が働かなかった。

時計を確認するとママに薬を飲まされてから、一時間と少しが過ぎていた。

そろそろ薬が効き始めて来る時間だった。

さっき飲んだ薬は、着実に私の思考を鈍らせて強引に眠らせようとしてくる。

私は携帯を充電器に差すと、そのまま毛布にくるまりゆっくりと目を綴じた。


考える事は沢山あるけれど、今は安眠する事が何よりも大切だ。

明日が終われば、考える時間は沢山ある。


そんな事を考えながら、私はいつの間にか意識を失った…………。






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