課長さんはイジワル2
「実は今も俺自身、かなり混乱してて……その……うまく言えないけど……」


もう!


バカ正直って言うか……。


やっぱり大嫌いだこの人!


嬉しくて涙が出そうになる。



「だけど、俺のキスはあんなに下手じゃない」


課長が、むっとした様に笑いながら、ようやく到着した空っぽのエレベーターに二人して乗り込む。





え、えーーーーーーっ?!



私から勇気を出した貴重なキスだったのに?

てか、今、主張するのってそこなの??

もう、本当にひどいよ、アクマ課長。


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