Ri.Night Ⅰ 【全完結】
「十夜もありがとう」
返事してくれないだろうなと思ったけど、一応言うだけ言ってみる。
すると。
「あぁ」
一言だったけどちゃんと返事が返ってきた。
「わぉ!」
まさかまさかの返答に思わず零れた笑み。
「あ”?」
「凛音ちゃん?」
「お前何笑ってんだ?」
案の定、車内の三人に不思議そうな顔されたけど、まぁそこは敢えて何も言わずスルー。
それから、あたしは発進した車を見送った後、マンションに向かって歩き出した。
色んな事があった一日。
なんか、濃すぎて疲れたし。
なんだかんだで結局十夜達と関わる事になっちゃったけど、まぁ、関わってしまったものは仕方無い。
良い人達っぽかったし、変なチームに関わるよりは全然良いよね。
それに、今日はちょっと楽しかったし。
って駄目じゃん。一緒に居たら彼氏できないかもしれないのに。
あっ、でも、十夜達と友達でもOKな人を捜したらいいのか!
うん。ナイスな考え!流石あたし!
なんて、超ポジティブ思考炸裂で無事マンションに着いたあたしは、数時間後、陽からのメールを確認してから眠りについた。